失意と期待が混じった状態の俺の元へ、看護士Bさんが現れた。

今日の検査は19時から行われるのでそれまでに身支度は整えといてくださいね  だって。

他にもまぁ、検査のことをいろいろと教えてくれました。 ふむふむ。

19時以降は喫煙不可ってことは吸いダメしないとねってことで、

看護士Bさんと一緒に歩いて病室を出て廊下を歩きました。

そして看護士Bさんは別れ際にこんなことを言うんです。

看護士B:どうしてこの病院来たの?

おかしい!!絶対におかしい!!

どうしてみんなこの質問をするんだ?

そんなに入院が珍しい状況なのか???

たった一人の男が検査入院したのがそんなに珍しい状況ってことなのか?

もしかして俺が初めての患者・・・・・・

悪名高き病院だったんだろうか・・・・・何人も死んでるのか!?

看護士Bさんに「どうしてみんな理由を俺に聞いてくるのか」尋ねてみた。

すると看護士Bさんは笑いながらこういった。

看護士B:インターネットで検索するなんて、時代が変わったなぁーって思って。

良かった。そんな理由で笑われてて。きっと詰め所で笑いものにしてやがったんだろうけど。

現在時刻は16時。検査開始は19時。あと3時間俺は何をすればいいのだろう。

ベットから起き上がれないほどの病気ではなく、ただただじっと時が来るのを待っているってのは辛いことだ。

3年前に死んだ弟はこんな毎日を過ごしていたんだろう・・・。

こんなところにジッとしてたら誰でも病気になる気がするよ。


気分を変えてテレビでも見ようと思ったらカード式の有料だった。

1Fの受付にカード販売機があるらしいので行って見ると「1,000円」って書いてる。

俺の所持金はと言うとたったの200円。

入院費はカードで払うつもりだったので現金持ってないんですよね・・・。

そもそも暗黒は俺に現金くれないし。



テレビ無し・話し相手なし・メールの相手なし・電話の相手なし・PC無し・看護士(ハ○ハ○)無し。

喫煙所とベットを何往復もして時間潰しましたよ。。。。3時間がこんなにも長いなんて。。

18時。夕食。

なんか本当にムショみたいだ・・・。ご飯の時間を待ち望むなんて。

ところで今日の夕食は写真の感じなんです。

サバは塩味ではなく味噌風ですね。あとはお浸しと味噌汁・・・。

実に和食だ。大嫌いな和食。夜にご飯粒食べるのも久しぶり。

オクラ? だけは本気で大嫌い。みるのもイヤ。

っておい!ちょっとまてよ・・・・・!!!!!!

33歳♂体重67キロ基本的にはどこも悪くないし食事制限無し

この量でお腹を満たすことは出来ません・・・・。

運ばれてきた瞬間に「しまった!」と思った。

手持ちの200円を握り締めて俺は売店へ急いだ。パンの1個でもゲットしよう。

そう思って走って、売店を見ると明かりが消えている。閉店は18時・・・

困った。。。。これじゃ飢え死にしてしまう。

検査開始まであと1時間。今のうちに食わなければいけないのに・・・・。

車に行って探し回ると隠し金の千円札を発見。

いっそコンビニに行くか?

だが俺はTVカードも買ってない。テレビ無しで過ごすか腹を満たすか。

さすがに19時から寝れるわけないからテレビを取りました。

ベットに戻ってメシ食ってて ひとつ思い出したことが。

そういえば俺、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

結婚してたんだw

俺には愛すべき奥様がいましたねwwww どうして気がつかなかったんだろう。

そういうわけでメシ食いながら電話してみましょう。

プルルルルル・・・・・・・

「こちらは留守番電話サービス〜」

俺:なに!!もう一回!!

プルルルルル・・・・・・・

「こちらは留守番電話サービス〜」

一家の大黒柱気味な俺が入院するっていうのに、なぜか電話に出ない妻。

なんかおかしくない?

よく考えたら入院するのに必要なものは俺が準備したよなぁ・・・・。

15時には病院にINって言ってあったよなぁ・・・・。

これはいったいどういうことなんだろう。

家と病院の距離と移動時間を考えるとタイムリミットは18時20分が限界。

それを過ぎると検査にぶつかってしまって連絡取れても意味がない。

あっという間に夕食終了。

箸がついてなかったんですが、看護士Aさんが割り箸くれた

働かざるもの食うべからずってのはこういうことか・・・。

それにしても静かだ。音ひとつ無い。

俺の病室から廊下を挟んで反対側の病室には子供が3人いた。

病室のドアはガラス部分が大きく、向こうの病室が丸見えなのだ。

どうみても小学生の女の子から中学生くらいの女の子もいる。

仲良く何かを話しているようだが、お見舞いって感じもしない。

生活感が漂っているところをみると入院状態なのだろうが・・・・。

シャメを撮りたかったが、完全に変質者っぽいので中止。

時刻は18:40 そろそろ準備を始めよう。

まずはテレビカードを購入だ。

いくらなんでもテレビ無しはカワイソウ過ぎる。俺はもっと文化的な生活がよい。

死ぬなら座敷ではなく、ネオンの下で死にたいのだ。

カード販売機の説明によると、千円で購入したカードの残数はあとで返金されるらしい。

千円で25時間見れるってことは、90秒で10円消費される。随分高いな・・・・

ベットの背もたれを元に戻すべく、

俺は手動式ギャッジのハンドルをクルクルと回し、

あふれる元気で高回転させてみた。

あっというまに平坦になるベット。

さっき食べたお浸しくらいのカロリーは消費したかもだ。


こういうのって看護士さんもしくは暗黒の仕事じゃないのか?

いったい俺はどうして入院を・・・?

そんな初歩的なことから見つめ直さずにはいられなかった。

しばらく寝たきりなので喫煙を済ませ、トイレを済ませ、静かにベットイン。

夜勤の看護士さんに激しく期待する嫁さんに捨てられた33歳。

テレビカードを差し込むと映像が映し出されて・・・・・・






こない!!


NHKとNHK教育しか映らない。

あとは砂嵐状態。

決してイランイラク戦争の米軍の作戦名ではない。

これはいったいどういうことだろう?

最後の望みであるテレビ放送すらも俺から取り上げるのか?

そんなことしてたら携帯がブンブンいってる。

おっと!! 暗黒から電話だ・・・。今更なんの用だ。。。。。

ユカイ:もしもし

暗黒:あー、携帯忘れちょったわ。なんか用事?

ユカイ:メシ足りなかったから何か買ってきて貰おうとおもったけど、もういいよ。

暗黒:あーそうなん。

ブツッ! ツー・ツー・ツー

人の心の温かさを噛み締めたい。誰か俺を抱きしめてくれ。