19:00 来た・・・・・

俺の部屋に(病室です)、白衣を着た男が3人やってきた。

「ユカイさん。準備できてますか?」

患者取り違え防止で名前を連呼する男たち。

どう考えても俺しかいないでしょうがよ・・・・

3人の胸元には「ネームプレート」が飾ってあった。「検査技師」と書いてある。

なんとなくであるが、この情景は「死刑を執行しに来た刑務官」って感じがする。

後ろからお坊さん、もしくは神父なんかいたりしたら完璧それ。

つまり俺のアタマの中で流れるミュージックは地獄の黙示録だ。

俺が今いるのは病室のベットの上なので、執行方法は絞首ではなく、静脈注射っぽい。

苦しまずに逝ける分、銃殺やガス、電気椅子よりもマシか・・・・。

イルリガードル台にぶら下げられた測定器。

おびただしい数のコードがこの先の不安を煽る。

昼間冊子で見たモデルのあの男のように、俺もケーブルだらけになるらしい。

いそいそと準備を始める男たちをいそいそと携帯構えてシャメを取る俺。

シャッターが押されるたびに「ピロリーーーン♪」みたいな音がなるので注目度抜群。

ズラズラと材料が並べられていく。

肌との接触率をよくするためのクリームだとか、

端子を固定するためのテープですね。


俺の体に取り付け終わるのは1時間後らしい。

その間の世間話といえば「ユカイさんイビキうるさいの?wwww」だ。

約1時間後・・・・

痛々しい生ユカイの完成だ。

全身に取り付けられたセンサーの数は20個以上。

1個に2本のラインがあるので、40本以上のラインが体から測定器へ。

その測定器はノートPCに接続されており、俺の一挙手一投足が克明に記録されていく。


クチを開く・歯を食いしばる・足に力が入る

そんな細かなところまでチェックなさるので・・・・?

自分の耳を切り落としてその自画像を描いたゴッホ氏も驚きの自虐シャメを撮影していると、

検査技師の3人が大笑いし始めた。


「ネットで検索したってのもビックリですけど、写真まで撮るなんてwww ユカイさんって面白いね」

俺の脳内:俺を誰だと?

眼球はこめかみのセンサーで感知するらしい。
テレビは見れるようだ。映らないけど・・・。

検査技師A: 撮りましょうか?wwww

ユカイ: ほへはひひまふ (テープで固めれられてクチが開かない)

検査技師B: スゴイ患者さんだwww

ユカイ: もふふこひ はがってほっへ (もう少し下がって撮って)

検査技師A: いきますよーーーーw



検査技師A: これでいいですか?

ユカイ: はっひひへふ。はひがほー (バッチリですありがとう)

こんな感じで記録が取られてます。

ためしにクチを開けると帯状のラインが右から左に伸びていきました。


「ピコン・ピコン」と心拍を音で知らせる装置は悲壮感が漂うのだが、

こんな装置を使って遊び始めた俺。

全ての動きが封じられた今、どんなネタでも大事にしたい。

検査技師:んじゃユカイさん。そのまま寝てくださいね。

ユカイ:あの、、、酒でも飲まないとこんな時間から寝れませんよ・・・・・

検査技師:あーーー、、ですか〜。。。。 んじゃ睡眠導入剤いきましょう。8時間は寝てもらわないと・・。

もう何もかもあきらめた俺。

俺に出来ることは首を縦に振ることだけですよ・・・・。

気分はすっかり「ジョニーは戦場へ行った」です。

「それじゃカーテン閉めますね」と言った検査技師のクチから、

「えええええええええええええええ」という声があがった。

いったい何があったのか?!

外を歩いているジョニーの亡霊か?

カーテンが無い!www

一同注目

ブラインドもカーテンもない。

「まるで倉庫・・・・」って言ってた。。。

本当に、やっぱり、確実に「倉庫」だ。

朝日と共に目覚めよと?

3人の検査技師は去っていった・・・

もはや頼るのは携帯しかなく、俺はミクシーを開いた。

するとコメントにこんなものが・・・・

禁酒禁煙禁トイレ禁動き禁テレビの俺にこんなコメント・・・・

こうなったら直接メールして抗議してやる!

そしたらレスがきて・・・

ムキーー!><!

悔しいから・・・・・・

寝るしかないんです・・・・

そして おつのし